就職するにあたって、いろいろな業界がありますが、今回は建設業界と不動産業界についてご説明したいと思います。仕事としては建設業界は建物を取り扱う仕事がメインですし、不動産業界は土地や建物に関わる仕事ということになります。

建設業界について

建設業界はいわゆるゼネコン業界と言われていますが、ビルやマンションと言った建物の他に道路を作ったり、橋といった公共物などの建築物全般を手掛けるのが仕事になります。では、具体的にどのような仕事をするのかというと、国や地方公共団体が管理する建築物に関わる仕事があります。この場合は道路やトンネルの他に橋やダムなど、いわゆる公共的な建築物などです。この場合は発注金額が大きくなりますし、何よりも国民の税金を使うということもあるので、通常は発注の公平性を図るために、複数のゼネコン業者が入札をして、ここで提案される工事内容な見積もりの金額を入念にチェックして、どの建設会社に依頼するのかということを決めます。よく談合という話が出るのはこの部分ですね。この公共施設の仕事の発注をしてもらうと、基本的に大きな仕事になるため、会社のブランドにも大きな影響を与えますし、発注先が国や地方公共団体ということになるので、売上も確実に読み込めるというメリットがあります。ただ、ゼネコンの場合は公共施設の建築だけではありません。マンションの建築やビルの建築など一般企業が発注する場合もあります。このように建築業界は、建物全般を建築することが、メインの仕事になります。

建築業界にはどういう仕事がある?

発注を受けたあとは、建築物の図面を作成し、それに基づいて建築物を施工することになりますが、これに建設会社における業務としては、仕事をもらってくる営業以外に、建物の設計、建築物は安全であるべきですから、そういう建築物の研究職などがあります。もちろん、建物そのものを建築するということになりますので、現場監督も必要ですし、近隣との対応や工事業者の管理なども建設業界の大事な仕事となります。

不動産業界について

不動産業界の取り扱うものは、土地と建物に関してです。不動産業界は大きく分けると
・開発
・営業
・管理
の3つです。開発は不動産を商品化する仕事です。つまり、不動産業界の仕事は土地を仕入れてその土地に何かしら用途のある建物を建築して、それを商品化する仕事になります。これらの仕事については不動産業者が行う場合もありますが、駅ビルの建設などはその駅に沿線がある鉄道会社が行う場合もあります。鉄道会社の場合は傘下に不動産会社や建設会社を抱えていることがよくあります。例えば東急電鉄における東急不動産や東急建設などです。

次に営業は開発した不動産の売り込みや、仲介などを行います。例えばマンションを建築した場合は、一棟で販売する場合もありますし、分譲した場合には部屋を販売するということもあります。それ以外にはビルなどは賃貸に出すことがほとんどですから、事務所の賃貸営業などもあります。また、不動産を仲介するという仕事もあります。これは不動産を売りたい人や会社と不動産を買いたい人や会社をつなげる仕事になります。この場合は、仲介手数料を売り主か、あるいは買い主からもらいます。賃貸の仲介も同様に借りたい人と貸したい人をつなげるという仕事があり、この仕事は基本的に不動産業でなければ出来ません。また、建築した建物を売った場合でも貸している場合でも、そのままというわけではありません。日々のメンテナンスがどうしても必要です。例えば掃除をするという仕事もありますし、不審者が建物内に入らないようにするというのも建物の管理をするという上では大切な仕事です。このように建物を放置しておくと、スラム化してしまうので、しっかり建物を管理するという仕事があります。