就職をするケースには色々な状況が考えられますが、大きく分けると、新卒の場合、中途採用の場合、中途採用でも転職歴が多い場合をあげることが出来ます。
これらの状況においては、当然人事担当者が面接を受けに来た人へのチェックポイントが違ってきます。
では、実際にどのような違いがあるのかということをご説明したいと思います。

新卒の場合

新卒の場合は、会社の場合はすぐに戦力になるということは考えていません。
ポイントとしては入社した場合に

  • 一緒に仕事をしてみたい人物であるかどうか
  • 会社の顔として取引先と接することが出来るかどうか

という点です。
そこでどういう点がポイントになるのかというと、最も重視されるのは、明るさを感じさせられる人物であるかどうか、笑顔や人当たりの良い人物であるかという点です。
次に重要なポイントとしてチェックされるのは、入社したいという熱意があるのかどうか、素直そうかどうか、誠実さはあるのかどうかという点です。
営業的なものというよりも、その人物が会社にふさわしいかどうかという点が新卒の場合は求められます。

中途採用

中途採用の場合には、中キャリア、スキル、人物像など、新卒採用よりも確認事項が増えます。
その理由としては、中途採用をする人材は、新卒とは違って早い時期に即戦力にする必要があるからです。
新卒の場合は、人柄と言った人間の本質的なものを見極めることになりますが、中途採用においてはその人が即戦力になりえるかどうかという点を確認することが中心になります。
その理由としては、通常中途採用の面接をする場合に、応募書類で面接をするかどうかを決めるため、応募書類に記載していることが正確であるかどうかということを確認する必要があるからです。
また、応募者が応募書類については、自己申告ということになるので、過剰なことを記載されていないかどうか、という事もチェックするポイントになります。

また、志望動機も面接する際には必ずチェックするポイントですが、新卒の場合ですと応募者の可能性というものをチェックしますが、
中途採用の場合は、前職でのスキルと入社後のスキルについて客観的に自己評価を出来ているかどうかという点をチェックされます。

そして、転職理由を聞くという点も中途採用では重要になります。
つまり、どうして前職を退職したいと言う思いに至ったのは、日本のように終身雇用制が残っている企業においては、様々な思いを持ったからだと判断されるからです。
したがって、応募者が前職を辞めるに至った理由が明確でなかったり、一般常識から外れるような内容であった場合には、仮に採用して入社をしても、継続的に一緒に楽しく仕事をすることは難しい人物であると判断される可能性があり、採用は難しくなります。

転職回数の多い場合

一般的に転職回数が多いというのは転職に不利と言われます。
その理由としては、在職期間が短かったり、転職回数が多かったり、業種が何度も変わっているなどすると、人事部においては、当社に入社をしても、またすぐに転職をするのではないだろうかと不安に感じるからです。
人事としては、人を雇用するということに関しては、マンパワーだけではなく、費用がかかります。
応募書類をチェックするだけではなく、求人広告の作成、掲載費用、入社した場合には給与以外にも社会保険の負担などコストもかかります。
ところが、せっかく採用したけれども、辞められてしまうと、今までの努力が水の泡になってしまいます。
したがって、面接する場合には、それなりに相手のスキルを評価しているので、どうして今まで転職回数が多かったのかということは、企業側も納得するまで確認をします。
これは他の転職する場合と全く違う点です。