建設業界と不動産業界は、ともに土地と建物などが絡んでくる仕事です。それぞれ特徴がありますけれども、実際にどういう人がそれぞれの業界に向いているのかということを考えていきたいと思います。

建設業界に向いている人

建設業界の基本的な仕事としては、発注者から発注を受けた建物などを建設して、それを納品するという仕事になります。これらの業務に関して、
・営業をする仕事
・建物を建築する土地を仕入れる仕事
・建物を設計する仕事
・建物を建てる仕事
・建物を建てる仕事を管理する仕事
などがあります。これらの仕事をしていく上で、絶対に守らないといけないのは、納期を守るということです。発注者は、納期の時期を見込んで資金計画を立てて事業計画を作成しますので、仮に納期が遅れてしまうと融資を受けてその建物を取得する計画を立てていると、納期が遅れた分、支払利息が増えるので、遅れた時期だけ支払利息が収益を悪化させます。そのため、万が一納期が遅れた場合には通常建築主がペナルティを課せられることになります。そのため納期を守るためには無理をせざるを得ない状況になる可能性もあり、そういう状況に対応するためにはある程度体力があるということは、生物学的にも必要なことだと言えます。

また、納期のプレッシャーは担当者には相当負担になるので、納期などのプレッシャーに対応できる精神力というのが必要になってくるでしょう。あとは、建築業界の仕事は様々な仕事がありますので、その結果様々な業界の人たちとやり取りが必ずあります。特に建物を建築するという仕事は、かなり大掛かりな仕事になるので、常に打ち合わせがあり、仕事を円滑に進めていくためには、何よりもコミュニケーション能力が求められます。それは社内での調整もありますし、建物を建築するということになると、建設現場での職人さんとのやり取りもあるでしょう。または、発注者とのやり取りもありますし、営業の一環として取引先と駆け引きなどもしなければいけない場面もあるかもしれません。そういった様々な状況において仕事を円滑に進めていくには、しっかりしたコミュニケーションは欠かせませんので、どうしても円滑なコミュニケーション能力が必要になります。

不動産業界に向いている人

不動産業界で仕事をする場合にはどういう人が向いているのでしょうか。不動産業界においては、
・不動産を仕入れる仕事
・不動産の売却する仕事
・不動産の売買を仲介する仕事
・不動産の賃貸に関わる仕事
・不動産に融資を斡旋する仕事など
大変多岐にわたっています。これらの仕事をしていく上で、どうしても必要なスキルは、コミュニケーション能力です。例えば土地を仕入れる仕事においても、地主が一人であれば、その地主とだけ調整をすればいいですが、広い土地とかになると複数の地主と調整する必要があります。そうなると、それぞれの地主に思惑がありますので、全て同じようにうまく行くとは限りません。例えば、マンション用地を仕入れる場合に、理想的な土地の形は正方形や長方形です。その理由はその形だと建物が建てやすくなるからです。ところが、実際には通路があって、その奥にマンションの敷地があったりなど、土地の形がいびつなことがよくあります。これは本来正方形や長方形の土地を仕入れる予定が、地主との調整ができなかった場合によくある結果になります。このように、不動産業界は売るときだけではなく、買う(仕入れ)場合でもコミュニケーション能力が必要になります。営業も同様です。不動産は、個人にとっても企業にとっても大きな金額になるので、不動産を購入して貰う場合には、会社を信頼してもらうだけではなく担当者にも信頼感を持って貰う必要があります。そのためには、誠実に対応するということが営業をする上ではとても重要なことになります。